コンピュータの周波数ってなに?

まずはじめは、電気屋さんのチラシのパソコンの欄を見たら必ず書いてある、
”周波数”について説明したいと思います。


チラシに書いてある周波数というのは、まず間違いなく”CPU”の周波数です。
”CPU”というのは、”Central Processing Unit”の略で、
日本語では中央演算装置と訳されていることが多いです。
なんのこっちゃいなと思いますよね?
ここでは、CPUっていうのはコンピュータの中にある部品らしいと思って頂ければ幸いです。


この”CPU”というのが何かというと、
注文どおりの料理を作ってくれるキッチンのようなものです。


このキッチンの中では、材料を運ぶ人、材料を切る人、調理をする人などがいて、
材料を運ぶ→材料を切る→調理をするというように、流れ作業で料理を作っていると思ってください。
このように、多くの人が協力して動こうとした場合、
手拍子や、掛け声でタイミングを合わせたりしますね。
1と言ったら材料運べ、
2と言ったら材料を切れ、
3と言ったら調理をしろ
というように、1、2、3と声を掛けることで、
てきぱきと作業が進む様子が想像できると思います。


ラジオ体操で1、2、3、4・・・と数字を数えたり、
オーケストラで指揮者が居るのもタイミングを合わせるのも、
多くの人がタイミングを合わせて協調作業するためですね。
1、2、3、4というのを速くすれば、作業している人の動作は速くなりますし、
遅くすれば遅くなってしまいます。


そして、この掛け声がCPUの”周波数”と関係があるのです。
前の方で、CPUもキッチンと同じだといいました。
もう分りましたね?
CPUの周波数というのは、掛け声の速さのことです。
CPUの内部では足し算などの計算をしたり、
計算に必要な数字を運んだり、計算し終わった数字を外に運んだりと、
作業が分担され行われています。
なので、周波数が高くなってテキパキと働けばそれだけCPUの速度も速くなります。


さて、一番初めにCPUは中央演算装置の略だといいました。
中央で演算をする装置ですから、コンピュータにとって重要そうですよね?
そうです、CPUが速くなれば、コンピュータも速くなります。


ではCPUを速くするにはどうすればいいでしょうか?
そうです。掛け声を速くすればいいのです。
掛け声の速さは、周波数のことでしたから、
周波数を高くすればいいのです。


というわけで、まとめです。

  • CPUの周波数というのは作業するときの掛け声の速さ


これで、小学生から、私の祖父のような90歳のおじいちゃんでも理解できるでしょう。


Note
ここで書いたのは一般的な話で、CPUの周波数が高くなったからと言って必ずしもCPUが速くなるわけではありませんし、
ましてやコンピュータの速さがCPUの速さで決定するわけでもありません。
ただ、大抵の場合(特にパソコンの場合)は、「CPUの周波数=コンピュータの速さ」と思ってもらって大丈夫です。